ミツカンを築いてきた 七人の又左衛門
文化元年(1804年)。尾州知多郡半田村から、江戸に向け旅立つ酒造家がいた。その人物こそ、今日のミツカンの基礎をつくった初代中野又左衛門である。酒づくりのかたわら、酒粕から“粕酢”をつくり始めた又左衛門は、江戸での見聞から自らが手掛ける“粕酢”の可能性を確信。以来、210余年に渡って、初代又左衛門が注いだ情熱とこだわりは、ミツカングループの企業スピリットとして脈々と受け継がれてきた。

初代 中野又左衛門
(1756-1828)


二代 中野又左衛門
(1791-1860)

“酢屋”の基盤造った二代目
“酢屋勘次郎”を名乗り、酒造業から酢づくりを本業に育て上げた功労者。自ら発案して、芳醇なオリジナル高級酢の開発に成功し、江戸市場に確固たる基盤を築いた。

三代 中野又左衛門
(1808-1867)

新たな時代を見据えた事業家
江戸時代に早々と“ブランド”や“特約店制度”といった現代に通じる発想を持ち込む。「安政の大地震」によって被害を受けた地域の復興に尽力するなど、公人としても活躍した。

四代 中埜又左衛門
(1854-1895)


五代 中埜又左衛門
(1864-1919)

全国制覇の礎を築いた立役者
世の中の動きを冷静に見極め、四代目から引き継いだビール事業からの撤退を決断。東西の生産拠点の強化に努めるとともに、工場の近代化や醸造技術の改良にも取り組んだ。

六代 中埜又左衛門
(1888-1960)


七代 中埜又左エ門
(1922-2002)
