基本的な考え方と推進体制

ミツカンのサステナビリティ

  • ミツカンは、「買う身になって まごころこめて よい品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」を2つの原点として、お客様・社員・環境・社会といった、あらゆるステークホルダーに対して誠実な経営と、未来を見据えた限りない革新の姿勢を、大切に受け継いできました。

  • これからも、「やがて、いのちに変わるもの。」をミッションとして、自然に感謝し、正直で誠実に、食を提供することを大切にしていきます。ミツカンが目指すのは、持続可能なビジネスモデルとして、事業そのものを通じて環境・社会課題の解決を実現し、100年先も変革と挑戦を続けるサステナブルな企業であり続けることです。

  • ミツカンは、自然、食、人々の生活に欠かせない水を大切に考えてきました。水の保全や、森林や水を取り巻く生態系などの自然環境との共生を重視し、森林保全やビオトープなどの活動を続けてきました。また、安心安全な食品をお届けすることは元より、江戸の寿司文化に貢献した創業者の想いを受け継ぎ、豊かな食文化と、健やかなカラダとココロを育んでゆくことへの貢献を念頭に、事業を展開してきました。

  • 今後、世の中の環境変化はますます激しくなり、極端な気候変動や人口爆発によって食料や栄養が今以上に不足する時代が訪れると言われています。
    ミツカンは、「やがて、いのちに変わるもの。」を実現する道筋として、 「未来ビジョン宣言2024」を策定いたしました。当社の事業活動そのものが、環境・社会・食生活への貢献につながることを目指していきます。

  • 未来ビジョン宣言2024

    • 人と社会と地球の健康に貢献する会社になる

      おいしさを大切に、世界中に、健やかなこころとからだを育んでいきます。

      事業活動を通じて、いのちの源である自然や水を大切にし、持続的に責任を果たしていきます。

    • 新しいおいしさで社会を変えていく会社になる

      技術を生かし、工夫を凝らしたその先に、おいしさと健康の一致した社会を実現していきます。

      生活者とつながり、独りよがりの価値を追い求めていないか、自らを問い続けていきます。

    • 仲間とともに、企業理念の実践と人の成長を、事業成長の源泉とする会社になる

      ステークホルダーの皆様と学び、自ら考え、ひとりひとりが会社をよりよく変えていきます。

      ともに、挑戦を積み重ね、成長していく企業であり続けます。

  • ミツカンは未来ビジョン宣言の実現に向けてサステナビリティの取り組みを継続・拡大しながら、さらにその先の未来を見据えて仲間とともに、お客様・環境・社会への価値を創造していきます。

マテリアリティの特定プロセス

  • 私たちは、サステナビリティの観点から未来ビジョン宣言2024をブレイクダウンして、ミツカンの歴史・内部環境の再確認と、外部環境の変化の整理を行い、ビジョンの達成に向けて、ミツカンが今後中期的に取り組むべき5つの重要課題(マテリアリティ)を特定しました。

    • 「“人と社会と地球の健康”に貢献する会社になる」ためには、地球環境への負荷を最小にする水の利用や、気候変動リスクに配慮した事業活動、持続的な資源活用を強化していく必要があります。そこで、まず「水を大切にする」「気候変動への対応」 「資源を無駄なく使う」をマテリアリティに掲げました。
    • また、「“人と社会と地球の健康”に貢献」しながら、「新しいおいしさで社会を変えていく会社になる」ためには、おいしさと健康が一致した商品の国内外への提供拡大を通じて、経済価値と環境・社会価値を同時に追求していく必要があります。そこで、「食を通した健康的な生活」をマテリアリティとしました。
    • さらに、「仲間とともに、企業理念の実践と人の成長を、事業成長の源泉とする会社になる」ためには、サプライチェーン全体での人権尊重や労働安全衛生の確保によって、公正・公平な労働環境を整えていく必要があります。そこで、「多様性と人権の尊重」をマテリアリティとしました。
  • 気候変動、水リスク、資源循環などの環境課題や、人権などの社会課題は、ミツカンにとっての事業継続リスクであると同時に、事業を通じて解決に寄与すべき課題でもあると考えています。私たちは、会社や国境を越えたあらゆる仲間と“ともに”、今と未来の世の中の価値を考え、前へ前へと力強く進むことをすべてのマテリアリティに対する共通の戦略として、ミツカンらしく実直に挑んでいきます。

5つの重要課題(マテリアリティ)

ミツカンは、ビジョンの実現に向けて、「食を通した健康的な生活」をお客様への提供価値としながら自社の成長を目指します。
また事業を通じて「水を大切にする」、「気候変動への対応」、「資源を無駄なく使う」を実践することで、自然環境・社会への価値を創出しながら、同時に事業基盤を大切にしていきます。さらに、それらの価値創造の源泉として、従業員をはじめ、ビジネスパートナー、地域社会などステークホルダー「多様性と人権の尊重」を継続していきます

5つの重要課題(マテリアリティ)

価値創造ストーリー

価値創造ストーリー

サステナビリティ推進体制

  • ミツカンでは、グループ会社を含めた全社員一人ひとりがサステナビリティの意義を理解し、環境・社会に対する責任を果たすことが重要と考え、グループ一丸となって取り組むサステナビリティ推進体制を整備しました。

  • サステナビリティ推進室を事務局とし、経営層(執行役員、部門長)が議論を行い、サステナビリティ方針・目標・計画策定および取り組みを推進しています。取締役会で決定した方針・目標・計画は、ホールディングス内の各機能部や、各エリアの責任者と共有し、現場から情報を吸い上げてモニタリング・支援する体制を構築しています。

  • サステナビリティ推進体制