変革と挑戦10 新たな主力選手、「納豆」登場
独自の発酵技術が続々とヒット商品を生み出す
新たな試みとして納豆事業に参入

「チャレンジ1000&73計画」に象徴されるように、平成以降事業のいっそうの多角化を推進してきたミツカン。その取り組みの一環として、平成9年(1997)、ミツカンは納豆事業へと本格的に参入します。納豆や豆腐の原料となる大豆は、「米」と並ぶ日本の伝統的食文化。とくに納豆は、食酢醸造で培った菌の育種や発酵技術が生かせる分野だからです。翌平成10年(1998)には、新ブランドとなる「金のつぶ」シリーズを発売。厳選した大豆をこだわりの製法で仕上げた味わいは大きな話題を呼び、納豆市場に新風を吹き込むことになったのでした。
ミツカンならではの個性を生み出した発酵技術

初代又左衛門から脈々と受け継がれるミツカンの遺伝子は、納豆においてもいかんなく発揮されています。その代表的な商品が、約2万株もの納豆菌の中から「気になるにおいをつくらない納豆菌」を見つけ出して開発された「におわなっとう」や、「ビタミンK2を豊富に含む納豆をつくる菌」で開発された「ほね元気」です。200年にも及ぶ長い歴史とたゆまぬ研究から培われたミツカン独自の発酵技術とともに、明快なネーミングやユニークなパッケージデザインなど、全社一丸となった取り組みがあればこそ生まれた大ヒット作。今や納豆は、食酢とならぶミツカンの主力選手となっています。