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変革と挑戦8 ハンバーガーショップも?
異業種チャレンジ

代々受け継がれてきたミツカンのたくましさ

ミツカンという企業を言葉で表現するとしたら、「変革と挑戦」というキーワードも、そこに書き記されるかもしれません。そもそも造り酒屋が酢づくりに着手するというのも大胆なチャレンジでしたし、カブトビールや中埜銀行など、家業とは異なる事業に挑んだ例はこれまでにも数多くあるのです。

昭和46年(1971)にスタートしたハンバーガーショップ「ハンダス」もそのひとつでした。当時ハンバーガーショップといえば、時代の最先端を行く注目のビジネス。事実、東京都内を中心に展開した店舗は、独自のノウハウではありましたが、徐々にその成果を見せ始めていたのです。しかし、なんといっても外資勢力との競争が厳しく、およそ10年後に事業撤退。また、飲料のルートセールスをおこなう「ナカノ飲料(株)」、カット野菜の製造・販売をおこなった「(株)清浄野菜研究所」なども、時代を読んだ将来性ある事業ではあったものの、ノウハウ不足などから撤退を余儀なくされました。

ナカノ飲料株式会社創業時のメンバー
清浄野菜研究所を紹介したパンフレット
平成10年(1998)頃のタイムディッシュシリーズ

しかし、こうした異業種へのチャレンジから学ぶものは非常に多く、次へとつながる貴重な教訓がミツカンに残されたことも事実です。将来性を的確に読み取ること、危険を察知したらすばやく撤退の決断を下すこと、そして失敗にくじけず、それを次の機会へと生かすこと。それが、代々受け継がれてきた、ミツカンの強さ、たくましさなのです。

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